工場勤務

じつは高卒の工場勤務は悪い環境ではない

工場勤務をする女性

工場勤務=底辺みたいなイメージがありますが、実際のところそんなに悪いところではないです。

もちろん、人によって合う合わないはありますが、それはどの職業にも言えますよね。

この記事を見て工場勤務は自分にあっているか検討してみてください。

工場勤務は安月給か?

高卒でも工場勤務すれば、年収は決して低くはないです。

当然、勤務する工場が大手企業か中小企業かで大きく変わるし、正社員か契約社員、あるいは派遣なのかでも大きく差がでます。

給料を決めるポイント
  • 大手企業か中小企業か
  • 正社員なのか契約社員なのか派遣なのか

厚生労働省が発表している、学歴別の年賃金統計調査をみると、高卒で働いている20歳から24歳の平均賃金は203万円です。

同じ年齢の大卒者の平均賃金が229万円程なので、20歳から24歳ではそれほど差はついていないようです。

※ここでいう賃金は、毎月決まってもらえる「基本給」のことで、残業代や休日出勤手当てなどは含まれていません。

工場の仕事は残業や休日出勤、夜勤の有無で大きく給料が増えたり減ったりするので、年収の平均を出すことは難しくなります。

工場で働く高卒の年収は?

高卒の工場勤務の年収は、新人の頃は300万円に満たないことが多いです。

ただし、残業や夜勤時間などによってはそれ以上になることもあります。

正社員として働く方が良い

工場勤務で稼ぎたいなら、正社員になる(目指す)ほうが良いです。

その大きな理由は昇給があることです。

初年度の年収は300万円未満だとしても、5年後には400万円、10年後には500万円といったように年々昇給していくので、長く働くほどに派遣社員や契約社員とどんどん収入差がついていきます。

地方の工場とかだと年収が高くないイメージがあるんじゃないかと思っている人もいますが、性写真として働き続ければ年々昇給していくので、都会で派遣社員や契約社員として働くよりも収入が増えることがあります。

大卒の派遣社員よりも、高卒の工場勤務の正社員のほうが年収が高いということもよくあり、特に30代・40代になってくると実感できます。

工場でも役職がつく?

正社員として工場勤務することのメリットとして、役職がつくという点があります。

最初は一般従業員(平社員)からのスタートですが、何年か勤めていると、班長、主任、係長といったように、役職を任されるようになります。

役職がつけば手当がついて給料がアップ、工場長クラスになれば、地方の工場勤務でも年収1,000万円を超すことも。

高卒でも役職につけるか

高卒でも役職につけるのか気になりますよね。

大手企業の工場だと、高卒でも班長や主任クラスなっている人が多いようですが、それ以上の係長、課長クラスはほとんどが大卒になるようです。

ただ、中小企業の工場であれば、高卒でも係長や課長、部長クラスまでいける機会があるようです。なかには工場長をやっているということも珍しくないです。

手当が重要な収入源になる

残業手当や休日出勤手当、夜勤手当は年収を大きく左右します。

勤務先工場を選ぶ条件に、「夜勤」があるかどうかを最重要視する人もいるほどです。

残業、休日出勤、深夜勤務をした場合の時間外手当は、基本給の25%と法律で定められていて、働き方によってはこれら各種手当が給料の内訳の大きな割合を占めるなんてこともあります。

たとえば、年収400万円の人で、そのうちの100万円が残業や休日出勤などの各種手当分だったという話も聞きます。

一般的な企業では「サービス残業」と言われるような、給料の出ないブラックな企業もありますが、その点工業ではサービス残業という話はほとんど聞かないです。

その点は労働法がしっかりと守られていて、労働環境は良いですよね。

工場勤務で技術を身につけるのもあり

工場で働きながら、技術を身につけ色々な資格をとる方が、結果的に将来困らないと思います。

例えば、機械組み立て、機械整備、クレーン操作、フォークリフト運転、電子機器組立、電気工事士、電気主任、溶接技術など、上げればきりがないほどありますが、こういった知識の獲得は将来必ず役に立ちます。

また、新製品製造などが発生したとき、本社の開発部門が決めた仕様通りでは製造が難しいこともあります。

そのような場合に、現場の意見が貴重な解決策につながったりと、やりがいのある役目を任されることもあります。

まとめ

高卒で工場勤務をしている人でも、大卒で派遣社員や契約社員として働いている人に比べれば、それなりに良い給料を貰えるし、業務内容によっては将来に役立つ技術も身につくということがわかりましたよね。

とくに大手企業の工場ならば、将来に渡って安定した収入が得られるハズです。

肉体労働がメインですが、役職がついて管理職の側に回れば、年齢を重ねたとき体がついていかないという不安も少なくなります。

日本には世界的に有名な企業の工場もたくさんあり、工場の正社員として働いているということは経歴としても悪くないですよ。